北野 蓮入社3年目(鹿児島情報高校 情報システム科)有明ポークプラント有明ES係

入社の理由について

入社のきっかけは?

兄から良い会社だと進められ

 元々は志布志市の出身で、兄が務めていた会社なので社名だけは知っていました。高校3年生になり進路を考え、就職先を探そうとしていたら、たまたま求人票が目に入って、興味を持ちました。最初は食肉の製造業というイメージくらいしかなかったのですが、求人票や会社のHPを調べてみると、製造職だけではなく、事務職や品質管理やES(エンジニアサービス)など、様々な職種があることがわかりました。

 私は高校時代、情報システム科にいて、パソコンの仕組みについてやプログラムを学んでたのでエンジニアサービスについては全く知りませんでした。職場見学は、当時、コロナのタイミングで受け入れがなく兄に仕事の話を聞きました。多くの職種の中で一番、私が気になったのがES(エンジニアサービス)でした。工場は、生産ラインを常に最適に維持し、管理することが大事で、ESは設備を修理、メンテナンスをする仕事と聞き、興味を持ちました。実際に面接の際に工場見学をさせてもらうこともできたので、事前のイメージもつき、入社をしました。

入社して感じた、会社の魅力は?

若手の意見もちゃんと聞いてくれる上司がいること

 みんな仲が良いというのが一番の魅力だと思います。ただ仲が良いだけじゃなく、仕事になれば真剣になり、ちゃんと意見をはっきり伝えているところも素敵だなと思っています。私の仕事は一人ではなく、チームでやることが多いです。私の部署は上司、先輩関係なく、みんなが意見を言い合い「そういう考え方もあるのか」という意見交換をしています。個人的にそういった意見交換から会社はより良く発展していくんじゃないかなと思っています。

 そんな偉そうなことを言っている私ですが、実は元々人付き合いが苦手でした。配属当初は周りの人に意見を言うことができませんでした。そんな私に気付いてくれた先輩がいて、優しく接してくれました。また丁寧に仕事を教えてくれました。周囲の先輩が、私が質問しやすい雰囲気をつくってくれていることは、本当に感謝しています。今では、「これ、こうしたらもっと良くなるんじゃないでしょうか?」など、先輩や上司にもどんどん意見を言いながら働けています。

 実は話せるようになったのはきっかけがあります。丁度、入社して半年くらいの時、上司と一緒に現場の修理に行きました。その際、製造現場の若い方が生産ラインに入っていました。その方が普通に私の上司と会話をしていたんです。その様子を見て、上司も怒らないで話を普通に聞いてくれるんだということがわかり、そこからどんどん自分の意見が言えるようになっていきました。会社に入る前は、若い人は上司や先輩には何も言えない空気があるのかなと勝手に思っていたのですが、そうじゃない環境、かなり恵まれていると思っています。

 また年2回、働き方や今後のキャリアについての面談があるのが嬉しいです。社内アンケートがあり、「会社に不満がないか。今後、どのような人材になっていきたいか。」などを聞いてくれます。アンケートに合わせて上司と面談があり、不満を聞いてくれたり、今後、こういう風に成長していこうとアドバイスをしてくれているのは有難いと思っています。

仕事内容について

業務内容について教えてください

工場が止まらないよう日々、点検・メンテナンスをしています

 日ごろは、機械整備や排水処理、冷凍機、ボイラーなどの点検作業を行っています。また異常がないか、現場に行って確認する仕事をしています。確認では、機械や設備を見て、適正な数値が出ているか、温度や圧力・電流などの状態を見ています。例えば、「この日は数値が高いなと思ったら異常あるんじゃないか」と上司に相談しながら業務を行っています。

業務をする上で意識・大切にしていることは?

情報共有を常にすること

 仕事では「常に情報共有」することを意識して、報告・連絡・相談をしています。何か異常があればすぐに上司・先輩に相談します。また今、どのような依頼を受けて作業をしているのか。その際にどういう判断をすればいいのかなどどんどん上司や先輩に聞いていたりしていします。

 また過去の修理履歴を見たり、履歴を見て、前に修理した先輩に聞いたりしながら、ひとつひとつ仕事を覚えていくようにしています。先輩からは「しつこいくらい情報共有や相談をしてくれるので、北野さんは安心しているよ。」と言われています。

仕事で大変だと感じることは?

工場が止まらないように多くの機械を守ること

 絶対に生産ラインが止まらないようにひとつひとつの設備を見ていくことです。私が勤務する有明工場は本当に大きな工場なので、細かくいうと設備が1000個以上あります。

その中でも一番大事な部分は、製造ラインの点検です。製造ラインが動かないと工場がすべて止まります。製造ラインに関わる設備は、重点的に見るようにしています。ラインの総延長は、豚のラインで500m、牛は200~300mくらいあり、すべて見ていくことは大変です。設備の中でも自動背割り機などの最新鋭の大型機械は、高価でセンサーや機器が多いので確認する項目も多く大変です。

 また実際に工場が稼働していない時は集中メンテナンスを行います。機械を全部ばらして、チェックします。例えば、自動背割り機械では、刃を全部ばらし、消耗度合いをひとつひとつ確認しています。その他にも、モーターはちゃんと回っているか、異常な熱を発していないか、全てのケーブルやホースが切れていないか。など本当に細かく見ていきます。

 私は入社当初は機械の知識が全くなく、何も勉強したことはなかったので不安でした。毎日、上司や先輩が丁寧に教えてくれました。例えば、一緒に設備修理をしながら「ここは、こういう構造になっているからね」など、ひとつひとつ私がわかるようにおしえてくれました。特に作業時の安全確認は徹底的に教えてくれます。「実際、触るとどうなるか。実際、問題が見つかったら、どのように直していくか。作業する際は、ここは本当に気を付けてね」など過去の実体験をもとに具体的に話してくれます。

仕事のやりがいについて

仕事のやりがいを感じる瞬間は?

止まった機械を修理して動いた時

 トラブルがないことに越した事はないのですが、大きなトラブルで製造ラインが止まり、機械を修理し、再度、動いた時は本当に達成感を感じます。私の周りに多くの方が来られて「ありがとう!」・「本当に良かった!」と言っていただけることは、何物にも代えがたい喜びでやりがいです。また私が所属している部署は一番、他部署と関わることが多く、いろんな現場に入れて、いろんな人と人間関係ができることも嬉しいですね。

今後の目標について

いろんな工場で経験を積み、成長していきたい

 今後は有明の工場だけでなく、他の工場にも行き、知識や経験を積んでいきたいと思っています。最近では、仕事をしていて「こうしたらもっと良くなるかも」という事も出てきました。気づいた点を部署や会社にどんどん提案をしていきたいと思っています。具体的には、今、当社の中で治せない機械があります。メンテナンスや修理を頼む際にもお金や時間がかかり、もっと良い方法がないか、自社やれることはないかなど、最近、色々と調べています。良い方法が見つかったら上司に提案していきたいと考えています。もっともっと成長して、色々なことを任されるような人になりたいです。

入社を考えている方へ一言

経験者でも未経験者でも知識や技術をちゃんと身に着けられます

 機械・電気系を学んでいる人は、今、あなたが知っている知識がそのまま活かすことができる仕事だと思います。更にお伝えすると学んだ知識を踏まえ、現場で新しい知識や技術・経験を積むことができます。何度も言いますが、上司や先輩が丁寧にひとつひとつ教えてくれるので、機械や電気について、もっと学びたい人は、もってこいの職場だと思います。

 また機械・電気を学んでない人も大丈夫です。実際、私は入社前まで機械・電気の知識が一切ありませんでした。最初は「電気ってなんだ?」・「凄く難しくて、なんだこれ?」という状態です。でも、ちゃんと教えてくれる先輩がいます。教え方も本当にうまいんです。「一度教えたことを、今さら聞くな」という人は一人もいません。わからないことを素直に聞けば、教えてくれるので、全く知識や経験がない人で、やってみたいという気持ちさえあれば大丈夫です。